2021年3月3日更新
大人気の小説、恩田 陸さんの『蜜蜂と遠雷』知っていますか?
『第156回 直木賞』と『2017年本屋大賞』の史上初のW受賞したベストセラー小説『蜜蜂と遠雷』(恩田 陸・著/幻冬舎・刊)
国際ピアノコンクールを舞台にした4人の出場者を軸に描かれる青春群像小説です。
茶箱
この本でクラシック音楽に興味がわいた人が多いはずですし、これから読む人はきっとクラシック音楽が気になって仕方なくなるはず
小説に出てくるピアノの曲がどんな曲かわかれば、もっともっと小説を楽しめるのにな~と思いますよね。
そう思ったここがチャンス!
これを機会にクラシック音楽の世界をのぞいてみましょう。
初心者向けのクラシック音楽について書かれた2冊の本を紹介します。
クラシック音楽についてもっと知るとさらに『蜜蜂と遠雷』を読みこなせるようになりますよ。
クラシック音楽初心者向けおすすめ本「クラシック音楽全史」「クラシック名曲全史」
【著者】は2冊とも同じ松田亜由子さん
先に出版されたのは黒い表紙の『クラシック音楽全史』(2018/10月出版)
1年後に白い表紙の『クラシック名曲全史』が出版されました。
『クラシック音楽全史』
音楽こそ言葉を超えた世界共通のもの
タイトルにあるようにビジネスマンの教養としての本になっていますが、ビジネスマンだけでなく、クラシック初心者にはとても読みやすい内容です
高校生くらいでも読めます。
茶箱
紀元前から21世紀の日本までのクラシック音楽の流れがこの本一冊でわかるようになっています
図や絵画などもふんだんに挿入されているので、世界の歴史が苦手でもわかりやすい
クラッシック音楽の歴史とともに世界の歴史も一緒に学べてしまいますよ
特徴
●音楽史が学べる
クラシック音楽のルーツは宗教?
ベートーヴェンが起こしたイノベーション
古典派からロマン派
イギリス産業史と音楽史の対比
明治時代の日本とクラシック音楽
特集
①クラシック音楽が観て楽しめる映画30選
②クラシック音楽入門者向け10選
③参考図書一覧
『蜜蜂と遠雷』を読みこむために『クラシック音楽全史』を読む
【著者】恩田陸
【出版社】幻冬舎
『蜜蜂と遠雷』のなかでは音楽用語、オーケストラで使用される楽器の種類や曲の表記の見方、クラシック音楽のジャンル(「交響曲」「協奏曲」「室内楽曲」等)もわかるようになります。
茶箱
クラシック音楽を学ぶと『蜜蜂と遠雷』に登場する音楽を愛する彼らの考え方にも近づけるようになるよ
『クラシック名曲全史』
クラシック音楽の作曲家がひとりひとり見えてくる
こちらの本では、音楽家ひとりひとりの有名な作品についての紹介されます。
茶箱
作曲家の顔写真を見ながら「へ~こんな顔の人がこんな曲をつくったんだ」とつぶやけます
特徴
●クラシック音楽についての基本がわかる
➡クラシック音楽好きの人と会話をしてもチンプンカンプンなことは無くなる
●視聴QRコード付き
この本が前作『クラッシク音楽全史』と大きく違うのは必聴の名曲140曲 視聴QRコードがついていることです。
本を読んで気になった音楽がすぐに視聴できるようになっています。
この視聴システムに対して「なんて素敵な仕組みなんだ!」と思ってすぐに本を買ったのですが。
実際に視聴QRコードを使ってみると曲のすべてを聴くにはそのサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」の有料会員登録をしなくてはなりませんでした。
茶箱
曲の冒頭30秒は会員以外でも聞けるのですが、30秒だと知っている曲なのかどうかすらわからない初心者には、ちょっと残念
まあ、今や自分でネット検索、アプリを利用すれば、簡単に曲を聴くことができるものね
特集
①クラシック音楽を題材にした現代の小説
②名盤CD・DVD全193曲一覧
交響曲、ピアノ曲、オペラ、バレエ音楽などに分かれているので、聞きたい音楽が探しやすいですよ。
③参考図書一覧
『蜜蜂と遠雷』を読みこむために『クラシック名曲全史』読む
茶箱
作曲家一人一人の特徴がわかるので『蜜蜂と遠雷』に出てくるコンテスタントたちがコンテストで弾く曲をどうして選んだのかが見えてくるかも
さらに『蜜蜂と遠雷』の軸になるコンテスタント4人の好きな音楽や人柄も見えてきそうだわ
『蜜蜂と遠雷』には、主のコンテスタント4人がコンクールで演奏するクラシック音楽の曲が一覧になっています
どんな曲が本に登場するのか『クラッシク名曲全史』を広げながら調べるのも楽しいです
茶箱
小説『蜜蜂と遠雷』でクラシック音楽に興味をもったらぜひぜひ読んでみてくださいね
クラシック音楽を知れば知るほど 『蜜蜂と遠雷』をさらに奥深く読みこなせるようになると思いますよ
紹介した本のリスト