茶箱
こんな建築、見てみたかったな~とつぶやいてしまう
残念ながら実現しなかった、まぼろしの建築ばかりを集めた一冊を紹介しますね
しかも、ただのまぼろしではなく”奇想な”建築ばかりが登場するの
天才たちの発想した”奇想な”建築気にならない?
『まぼろしの奇想建築 天才が夢みた不可能な挑戦』
【著者】フィリップ・ウィルキンソン (著), ナショナル ジオグラフィック (編集), 関谷 冬華 (翻訳)
【出版社】日経ナショナルジオグラフィック社
*オールカラー
しっかりとした図鑑のような本なので、片手で持ったり持ち運びにはかなり重めになっています。
● 最終的に建設されることなく終わってしまった、まぼろしの50の建築ストーリーがわかる
● イラスト、写真、設計図がふんだん まぼろし建築に関する視覚情報まんさいで読みやすい
● 天才たちの発想力の凄さがわかる
● 小学高学年くらいから読める
茶箱
”奇想”といってもまったく夢のようなものばかりでなく、現実的に建てることが可能な建築が多いのがおもしろいよ
天才たちの発想力① 50のまぼろし奇想建築例
茶箱
「見てみたかったな~」と思わず声がでてしまうような建築物ばかりが登場するよ
★レオナルド・ダ・ヴィンチの階層構造都市
ペスト(黒死病)の流行防止策として
★象のかたちをした建築物
(本の表紙になっています)
鼻の先から水がでる噴水
象の内部は2階建てで食堂や舞踏会が開かれる大広間など
★アイザックニュートン記念堂
ピラミッドより大きい直径150メートルもの球体の建築物
★橋の上のアパート
ニューヨーク、マンハッタンを囲む川に高層マンションが一体化した住居付きの橋
★マンハッタンドーム
ニューヨークシティを半透明な巨大ドーム(直径3.2キロメートル)で覆う
天候に左右されないエネルギーの節約可能なエコドーム
茶箱
”マンハッタンドーム”に似ているモノがでてくるといえば、あの小説!スティーヴン・キングの『アンダー・ザ・ドーム』
衝撃的なストーリーだと思っていましたが建築物で実際に構想があったんですね。
天才たちの発想力② 歴史背景から生まれた奇想建築
茶箱
まぼろしの建築は年代順に紹介されるので、建築からその時代ごとの歴史背景もわかるようになっているよ
歴史の勉強になるな~
●820年頃スイス ザンクト・ガレン修道院
本『まぼろしの奇想建築』で一番最初に登場
1000年前以上の設計平面図のよると大規模で設備の整った(トイレも完備した)理想の修道院
●2013年中国 アジアの石塚
本『まぼろしの奇想建築』で最後を飾るの建築
中国の都市環境に対応した農場つき高層ビル
田園都市と都会を高層建築に融合させたもの
茶箱
まぼろしの建築現場は世界中のあちこちにあるの
日本のまぼろし建築「東京計画1960」も登場するよ
天才たちの発想力③ 幻の女王ザハ・ハディドの奇想建物
茶箱
まぼろしの建築といえば、あの人の建築
日本でも大騒ぎになった「新国立競技場」の騒ぎを覚えている?
あの時コンペで優秀賞を獲得し建築が計画されていたのが、ザハ・ハディドの建築デザインでした。
ザハはイラク生まれのイギリス人女性建築家
残念ながら突然2016年に亡くなってしまいました。
彼女のデザインは独創的で変幻自在の曲線美が特徴のため、設計した建築物が形にならないことも多くあったようです。
「新国立競技場」のデザインも、彼女らしい宇宙船を思わせるような曲線が美しいデザインでした。
こちらもまぼろしの建築として、1ページをつくることになってしまいましたね。
もし完成していたら世界を代表するような建築になっていたかもしれません。
茶箱
本『まぼろしの奇想建築』に登場する建築物は、まぼろしだからこそ想像が大きく膨らみ、ワクワク感を高めてくれたよ
世界中の建築家や芸術家、思想家が思い描いた壮大な建築物は、歴史に沿った出来事・社会に合わせた、夢でも幻でもなく現実に活かせるようなものが多かった
天才の発想力には、ほんとうにビックリしたわ
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