夏目漱石の記念館 漱石山房記念館(東京新宿)
日本人の多くが文豪として知っている夏目漱石。
名前は知っているけれども、どんな人だったかを知らない人も多いかもしれません。
私もその一人、漱石読書歴は教科書で『こゝろ』を読んだくらい(笑)。
もっともっと夏目漱石を知るために東京都新宿区にある漱石の記念館に行ってみました。
漱石山房記念館
漱石が晩年9年間を過ごした旧居が、漱石の記念館「漱石山房記念館」となっています。
この記念館では資料の収集・保管を行うとともに、漱石やその文学世界や仲間たち(門下生)について発信しています。
ここには図書室やブックカフェもあり、漱石の作品や関連図書も直接見ることができますし、展示品によって漱石の生い立ちや、当時の生活などのプライベートな漱石も知ることができます。
漱石文学、漱石好きさんにはたまらない場所です。
☝館内のあちこちに猫がいるよ。
フロアー紹介
1階 ブックカフェ(入場自由)
飲み物が飲めるテーブルがあり、漱石の本が置いてあるのを自由に読めるようになっています。
*CAFE SOSEKIについてはさらに詳しく紹介します。
1階 ミュージアムショップ(入場自由)
漱石山房のオリジナルグッズ等を販売しています。黒い猫ちゃんグッズもたくさんあります。
1階 パネル展示(導入展示)(入場自由)
漱石の生い立ちなどが中心にパネル展示されています。
漱石と新宿の関わり(この記念館は新宿区立)、人物像、家族などの情報が紹介があります。
☟ここからは入場料が必要になります。
1階 漱石石房再現展示室(入場料有料)
晩年漱石が過ごした和洋折衷の平屋建て、ベランダ式回廊が特徴だったという漱石石房。ここでは、書斎・客間・ベランダ式回廊が再現されています。
書斎では、たくさんの本が積読?された漱石の部屋が見られますよ。
ここで『三四郎』『こゝろ』『道草』などの名著がうまれました。
実際の建物は昭和20年の空襲で焼失しています。
2階 展示室(入場料必要)
通常展・特別展
漱石の直筆の原稿用紙なども見られます。漱石の原稿用紙が素敵なので必見です。
地下 図書室(入場無料)
漱石作品や関連図書3500冊が揃っています。閲覧のみで貸出はありません。
ブックカフェ CAFE SOSEKI
黒い猫がキャラクターのカフェ。
メニューには『吾輩は猫である』に登場する空也のもなかが食べられるものもあります。
空也のもなかといえば、予約必須なのでレアな和菓子として有名です。
これはぜったいに見逃せません(笑)
お茶(コーヒー)の入った紙コップもかわいいですよ。
☟ 東京銀座の「空也」のお店で限定品「空也餅」を購入した記事はこちらから。
漱石公園
漱石山房記念館の隣は漱石公園になっています。
(胸像は富永直樹作)
『吾輩は猫である』のモデルになった猫の13回忌に、犬のヘクトーをはじめとするペット塔として鏡子夫人が建てた猫の墓(猫塚)もあります。
漱石文学をめぐる地図
漱石山房記念館で配布される地図が見ごたえたっぷりです。
「文学をめぐる地図 漱石」本郷・千駄木・上野
「文学をめぐる地図 漱石」新宿・早稲田~神楽坂
この地図を見ながら、あちこちを散歩したくなります。漱石の生涯や作品を通して、いろいろなことが発見できそう。
*これらは新宿歴史博物館ボランティアによる作成されたもの
また漱石山房記念館が制作した「周辺まち歩きマップ 漱石の散歩道」もありますので、こちらもあわせて見ることができます。
漱石作品の装丁
複製(コピー)ですが、漱石作品の装丁も見ごたえあります。
とても素敵なのでお見逃しなく。
☝『三四郎』
☝『こゝろ』
☝『道草』
☝『彼岸過迄』
『吾輩は猫である』の装丁もあります。上が上編、下は下編です。
漱石関連の気になる本
『文豪ナビ 夏目漱石』
電車の中で読めるように夏目漱石が愛した東京銀座の和菓子屋さん「空也」の包装紙で本のカバーを作ってみました。
まとめ
夏目漱石好きさんならぜったいに見ておきたい記念館です。
夏目漱石って名前しか知らないという人にもおすすめ。
大きな窓からたくさんの日差しがそそぎ、気持ちのいい空間になっているので、ここでのんびり夏目漱石の本を読みながら過ごすこともできます。
カフェで食べられる空也のもなかも、ぜひぜひおすすめです。
本文:【参考:「漱石山房記念館」パンフレットより】
漱石山房記念館 基本情報
●観覧料(通常展)
一般300円
※特別展等の開催時の観覧料は、内容により変わります
●場所
東京メトロ東西線早稲田駅 1番出口 徒歩 約10分ほか
▼▼漱石山房記念館のホームページはこちら