2021年1月29日更新
おしゃれさんの好きなものといえば「椅子」
おしゃれインテリア雑誌などでも特集が組まれたり、おしゃれさんたちは本当に椅子が大好き。
デザイナーや建築家が手がけた椅子は、おしゃれさんたちの間では”憧れのもの”として長い間にわたって君臨していますよね。
椅子に詳しくなって、おしゃれさんの仲間入りをしましょう!
椅子初心者でも、椅子好きおしゃれさんたちに負けないくらい「椅子」に詳しくなれる
5冊の本を紹介します。
椅子の名前だけでなくその名作椅子に秘められた秘密がわかるようになれますよ。
『名建築と名作椅子の教科書』
名建築家は名椅子デザイナーでもある
茶箱
おしゃれなインテリア雑誌を読んでいるような気分になれる本
「建築と椅子の組み合わせが好き」という人におすすめ
建築・椅子初心者でも読みやすく、どのページを開いてもおしゃれなのがこの本の魅力です。
近代建築家55人の代表建築と、その建築家がデザインした椅子を一緒に紹介するという画期的な一冊
建築と椅子には関係性はあるのか?なぜ建築家が椅子をデザインするのか?、といった謎を解き明かそうという試みをもって書かれています。
●オールカラーで、A4サイズで軽めの仕上がり
どの写真もスタイリッシュで文章の量も多すぎず、本格的な専門書ながらも気軽に手に取って読める本です。
茶箱
建築がちょっと好きなレベルの私でも知っているザハ・ハディドも登場!
彼女の建築は曲線がうつくしい、未来感ただようデザインが特徴
その建築特徴が、笑えるほどそっくり反映された椅子が紹介されていたわ
椅子も独創的な曲線美が素敵なデザインよ
『ストーリーのある50の名作椅子案内』
茶箱
カタログのような本
知ったら誰かに教えたくなりそうな話がたくさん書いていあるので、この1冊を読み終えればインテリア通、椅子通の仲間入りができるはず
すぐに「椅子好き」さんになりたい(みせたい)なら、この本を読むのが一番
あまり椅子に興味のなかった人でもこの本一冊で、素敵な椅子の世界に引き込まれてしまうわ
●デザイナーの椅子50脚(デザイナー1人に対して1脚)を紹介
椅子やデザイナーについて椅子が生まれた理由など、デザイナーの交遊関係などや椅子が生まれた時代背景などもわかるようになっています。
●見開きで1脚を紹介、椅子は発表年の古い⇒新しい順に登場
それぞれの椅子にブランド、発表年、デザイナーの経歴が別明記され、基本情報がわかりやすくなっています。
●小さめサイズで軽い本
持ち運びにも便利なので隙間時間に、どこでも気軽に読める本です。
茶箱
椅子初心者の私には、ほぼ知らないデザイナーばかりなだったわ(笑)
でも椅子をみると「あ!みたことある」というデザインの椅子もちょこちょこあったわよ
この本で椅子の誕生秘話などを知ると、椅子がデザイナーたちの、かわいい子どものようにみえてきたわ
『この椅子が一番』
茶箱
椅子の専門家が100人が選んだ!シーン別にベストな椅子を選んだアンケート結果をランキング方式で発表している本よ
椅子を題材にした読み物のような、エッセイ集のような本
椅子を愛する人たちの、あふれんばかりの椅子愛がつまった一冊だったわよ
●登場する椅子は250脚
名作椅子や、家具デザイナーのロングセラー商品にまで及んでいます。
主な椅子にはデザインや構造、名前の由来、デザイナーについての解説あり
●この本の最大の魅力は、アンケートの質問がおもしろいこと
アンケートは王道の質問「あなたが思う名作椅子」からはじまるのですが、その後の質問は笑えるものがたくさん登場します
・美女が座って絵になる椅子は?
・本当に座っても大丈夫なのかと思ってしまう椅子は?
・無人島に持っていきたい椅子は?
・高層マンション25階の眺めのいいリビングに置く椅子は?
・東京で一人暮らしを始めた22歳の女性が、ワンルームマンションで使う一脚の椅子は?
などなど
*2色刷り本で、椅子の写真はなく、すべてイラストで紹介されているので椅子の色や質感はわからないです
茶箱
ランキング形式というのが俗ぽくて面白いわよ
椅子というと、おしゃれ、高尚、素敵なイメージがあったけれど、そんな椅子をランキングという形式で紹介されると、一気に「みんなが知りたい!」といったテレビ番組感がでてくるわ
まったく椅子初心者でも読めるのですが、できるならいろいろな椅子を知ったうえで読むのがおすすめ!
自分も質問に答えられるくらい椅子について知っていると、もっともっと本を楽しめるわよ
『流れがわかる!デンマーク家具のデザイン史』
茶箱
デンマークは名作椅子の宝庫
人気の北欧家具を学ぼうと思ったらこの本がおすすめ
なぜ北欧家具は人気があるのか、どんな名作家具があるのか、北欧デンマークに焦点をあてた本になっています。
名作椅子が九州ほどの小国デンマークで登場し、世界へ広がり人気になっていく歴史が書かれています。
●黄金期のデザイナーと建築
●デザイナーを支えた家具メーカーと職人たち
●現在のデンマーク家具デザイン
といった章に分けて、デザイナー、建築家、家具メーカーごとに家具が紹介されています。(家具といっても椅子が多い)
文章の横にはたくさんの注釈がつけられていて、本文中に出てきた家具がすぐに写真でみられるので椅子初心者でも読みやすいです。
茶箱
人気のアルネ・ヤコブセンの紹介は読みごたえたっぷりよ
ヤコブセンは建築家として活躍しながら家具や照明器具のデザインも手がけた人。
SASロイヤルホテルのために彼が手がけた名作椅子エッグチェア、スワンチェア、ドロップチェア、ポットチェアが一覧で紹介されています。
茶箱
基本は同じでもすこしづつ形が違うことで、違う印象のチェアになることにびっくり!さらに、どれでも基本は同じなので一緒に配置しても統一感があるのよ
茶箱
デンマークの家具づくりパワーの力強さとスタイリッシュさはすごいの
デンマークでは椅子がふつうの暮らしに浸透しているそうよ
『喫茶店の椅子とテーブル ~村田商會がつないだこと~』
茶箱
日本らしいユニークな喫茶店の椅子が続々登場!
椅子を中心に独特の喫茶店インテリアにどっぷりと浸れる本よ
村田商會さんは、惜しまれながら閉店してしまった喫茶店や、改装をした喫茶店で必要のなくなった椅子やテーブルを引き取り販売をしているお店
喫茶店が閉店しまい、今や珍しい椅子やテーブルが廃棄されてしまうのが悲しいと思って、村田商會を始めたそうです。
本では、今まで村田商會の取り扱った喫茶店家具、椅子やテーブルたち、シャンデリアといった照明・ランプや、喫茶店らしい雑貨類食器(シュガーポット、カトラリー、食品サンプル、マッチ箱)を紹介しています。
茶箱
レトロで、どことなく怪しげな雰囲気(おどろおどろしい赤色のシートなど)の椅子や、大理石をつかったテーブルなど、喫茶店にあるモノって「どこで買ったんだろう、これ?」というものが多いわよね
なかなか普段見ない昭和感たっぷりデザインのものなど、神秘さすら漂わせているものも多くあるわ(笑)
昭和の日本人が良しとしていたモノづくりのひとつを見るような椅子もあるわよ
茶箱
私が実際に5冊読んでみたところ
●一番読みやすいのは『名建築と名作椅子の教科書』
●椅子そのものを知りたいなら『ストーリーのある50の名作椅子案内』
●椅子を読み物として知りたいなら『この椅子が一番』
『流れがわかる!デンマーク家具のデザイン史』・『喫茶店の椅子とテーブル ~村田商會がつないだこと~』は、椅子好きを深める本としておすすめよ