2021年4月21 日更新
茶箱
本が好きな人
世界の歴史に興味がある人
朝読書の本を探している人
におすすめしたい本があるわよ
『歴史を変えた100冊の本』
【著者】スコット・クリスチャンソン (著), コリン・ソルター (著)
【出版社】エクスナレッジ
オールカラーで図鑑のような本です。
100冊が1冊ずつ紹介されているので区切り良く読めるわ
朝読書にもおすすめよ
歴史が本を生む=本好きさんが歴史を変える?
「歴史を変えた100冊」というタイトルに一目ぼれ
この1冊の本に100冊もの本が登場
本好きさんがウットリする本
山のように本が出版されてきたなかで選ばれた世界の100冊が、実は出版された当時はあまり人気がなかったり、出版禁止になっていたり、信じられていなかったりと不遇な状況にあったことが多かったという事実にびっくりです。
なにか新しいことを発表する、実践するということは、いつの時代も難しいことなんだな~とつくづく感じます。
そして人間の感性や信じていることって、ちょっとした発見や意見の発表、感性の変化、時代の流れ数十年で大きくで変わるですね。
おもしろいやら、驚きやら、呆れるやら
なので、今はびっくりするような内容の本が、数十年後、100年後には当たり前になっているかもしれないですよ。
例えばAI技術や、ベーシックインカムの話は今は信じられないような信じたくないような微妙な話しなのですが、きっと数十年後にはこの歴史を変えた100冊に選ばれているはずです。
ただ本を好きだから本を読む本好きさんから、一歩進んで、ありえないような話でも頭を柔軟にして読んでみて、自分の頭で考えられる本好きさんになりたい。本は歴史から生み出されている、歴史の流れひとつなんだということを意識していきたいなと感じます。
本好きさんが認めた本が歴史を変えるのかもしれません。
将来歴史を変える100冊に選ばれるであろう、ベイシックインカムやAI技術に関する本も読んでみたくなります。
人間の歴史を彩った本がわかる
本はその社会自体を映し出すもの
世界中の本から歴史を変えた100冊が年代順に紹介されます。選ばれている100冊のジャンルは様々です。
選ばれた本は紀元前2800年頃の『易経』から2014年『これがすべてを変えるー資本主義VS気候変動』までの100冊
見開きで1冊の本が紹介され、1ページに本の表紙や挿絵、もう1ページには本の内容、本が登場した当時の社会背景、本の作者についてなどが書かれています。
本の内容についてはあっさり、中心は歴史のどの部分のどんな社会背景からその本が生まれたのかといったことになっています
(小説ならあらすじよりも、その小説が生まれた社会背景や作者についてが中心に書かれているのです。)
歴史を彩る本がわかる
世界の歴史とともに生まれた本が同時にわかるのがおもしろい!
歴史好きさんも本好きさんも楽しめる本です。
紀元前2800年頃から、現代の2014年までの世界の歴史が本を通して見えてきます。
この本が出版された時代に私と同じように本が好きで本を楽しんでいた人たちがいたんだと想像するとワクワク。
本を通じて時空も国も超えて、今わたしたちが同じ本を読めるなんて素敵すぎ!
世界の様々なジャンルの本がわかる
選ばれた100冊から世界中で出版されてきた様々なジャンルの本がわかります。
小説
ビジネス本
日記・エッセイ
自伝
宗教本
科学本
旅行ガイド
辞典
料理本まで
本好きさんでも自分の興味がないジャンルの本って知らなかったりするはず、知らなかったけれどおもしろそうな本に出会えるかもしれません。
ちなみに日本の本は残念ながら1冊も選ばれていません。
いまだもって世界の課題・問題を知る
選ばれた100冊をみると今でも世界で問題・課題になっている事柄の本があります。
茶箱
100年、200年たっても同じような問題・課題が歴史の中で解決されず、繰り返されていることにうんざりするわ
1792年『女性の権利と擁護』
今でも女性と男性の格差などが問題になっています。
1845年『アメリカの奴隷制を生きるーフレデリック・ダグラス自伝』
人種差別の問題は現代でも大問題!
1891年『ドリアン・グレイの肖像』
オスカー・ワイルドの長編小説で同性愛を思わせる描写などが衝撃を与えた本。
今でも同性愛への偏見は大きい。(宗教的な問題もあり難しい)
1962年『沈黙の春』
レイチェル・カーソンの書いた農薬による環境汚染を告発した本。
今でも環境問題は社会にさまざなに影響を与えている。
茶箱
本を通じて歴史がみえてくる
本を読むこと・理解することで歴史が見えてくる、さらには社会問題に向き合うキッカケをつくってくれる本だったわ
紹介した本リスト