2021年4月2 日更新
本を翻訳した翻訳者自ら、翻訳した海外文学を紹介してくれる夢のような本を紹介します
『翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK』
海外文学っておしゃれだよな~。
と思いませんか?
なぜか海外文学を読んでいる人をみると、なぜか「おっ!センスいいじゃない」と憧れてしまう私(笑)
でも、それって海外文学に苦手意識があるからなのかもしれません
おそろしく覚えられない名前(男なんだが女なんだかもわからない)
日本人には理解しにくい人間関係(愛人の子どもや養子関係、何回もの結婚など)
なじみない文化(宗教や生活習慣)
海外文学には、苦手になる要素が満載なのです。
逆に考えれば、海外文学って”知らない世界”に本一冊で入りこめる魔法のようなものともいえます。
やっぱりステキじゃない、海外文学!
これからは率先して海外文学海外文学を読んでいきたいなと思ったら、まず読みたい本が『BOOKMARK』です。
『翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK』のスゴさ
作者の次くらい、日本ではその本を一番に知り尽くしているだろう翻訳者が翻訳した本を紹介してくれているのがこの本『BOOKMARK』の魅力です。
学生時代の課題図書にあがるような王道の作家でも教科書に載るような文化人となっているような巨匠たち・有名作家の本が紹介されているわけではありません。
海外文学初心者の多くの人には、なじみのない海外作家さんの本がほとんどだと思います。
知らなかった海外作家さんとの出会い、この本をきっかけに海外文学マニアになってしまうかもしれませんよ。
元はフリーペーパーだった本
実はこの本『BOOKMARK』の元はフリーペーパーなんです。
16冊の海外文学の翻訳者の解説で本紹介したフリーペーパー。
フルカラー24ページ、各号にテーマがあり巻頭にはテーマに縁の深い作家がエッセイを書いています。
このエッセイも読みごたえたっぷり。
1巻には江國香織さん
11巻には村上春樹さんが登場しています。
フリーペーパー『BOOKMARK』はウェブ上でも見ることができますよ。
▼▼一応アドレスをつけておきます。参考にどうぞ。
https://www.kanehara.jp/bookmark/backnumber/index_bn.htm
各号のテーマ見出しがかっこいい
各号につけられているテーマの見出しがかっこいいのも魅力のひとつ。
テーマも読みたくなる、惹きつけられる、時代に沿っているとさすがのセレクトなんです。
例えばこんな感じ
- 「本に感動、映画に感激」
- 「まだファンタジー? ううん、もっとファンタジー」
- 「 眠れない夜へ、ようこそ」
- 「顔が好き
- 「Listen to Books!」
テーマだけみても、どれも気になってしまいますよね。
イラストも翻訳本ぽくおしゃれ
本のイラストはオザワミカさんが担当しています。
オザワさんの描くイラストはとってもクールでおしゃれ!
読んでみたい”マイブックリスト”
私がこの『翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK』を読んだ結果
読んだことのあった本は4冊、買ったのに読んでない本2冊、読みたい本多数でした。
私の読みたい本リストはこちら
- 『靴を売るシンデレラ』
- 『アウシュヴィッツの図書係』
- 『ビーバー族のしるし』
- 『シェイクスピアを盗め』
- 『メディチ家の紋章』
- 『紙の動物園』
- 『犬は勘定に入れません』
- 『さよならシリアルキラー』
- 『ヴェサリウスの秘密』
- 『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』
- 『月と六6ペンス』
- 『マルコヴァルドさんの四季』
- 『海の上のピアニスト』
- 『音楽と沈黙』
- 『ウィトゲンシュタイン家の人びと』
- 『パリ左岸のピアノ工房』
- 『ルーシー変奏曲』
こんなにたくさん(笑)
私、「コレ!」って選べない女なのよ。
茶箱
『翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK』は、海外文学の魅力がたっぷり詰まった本だったよ
翻訳者さんが自ら翻訳した本を紹介してくれるから、どの本もおもしろそうなんです。
読みたい本がたくさんになってしまうこと間違いなし。
「読みたい本がいっぱい!」とうれしい悲鳴をあげてくださいね。