茶箱
世の中には毎日のように不思議な事件が起こります。
アートの世界でもいまだに解決に至っていない窃盗事件があり消えた絵画たちが多数あるのを知っていますか?
消えた絵画の謎に迫る「絵画ミステリー」がよめる本を4冊紹介します。
絵画ミステリーツアー本4冊
さっそくあなたを絵画ミステリーツアーにご招待
もしかしたらもう永遠に見ることのできないかもしれない幻の名画とは?
『「盗まれた世界の名画」美術館』
B4サイズのしっかりした装丁の本。絵画はオールカラー大きめサイズで美しく掲載されています。
窃盗だけではなく戦争による消えた絵画が特に詳しく書かれています。
ナポレオンのエジプトからの美術品持ち帰り?事件
ヒトラーやヒトラー代理人たちの美術品収集事件 など。
特にヒトラー関連の美術品収集事件は今でも新発見があったり、映画にもなったりと話題性たっぷりですよね。
ナチス統治下のオーストリアでナチスによって奪われた名画グスタフ・クリムトが描いた「黄金のアデーレ」をめぐる裁判が映画になっています。
行方不明の美術品を探す私立探偵や警察機関にも注目をしているのもおもしろいです。まるでテレビのドキュメンタリーを見ているようにリアルな犯人との交渉が楽しめますよ。
みどころは巻末の付録
現在行方不明中の美術品展示室として消えた美術品64点を一覧にして見ることができます。
消えた美術品だけでゴージャスな美術館ができあがってしまいますね。
茶箱
美術館で絵画をみているような気分を味わえます。
『失われたアートの謎を解く』
本の監修は有名なアートブロガーでもある青い日記帳さん。
絵画だけでなく写真・表などがふんだんに使われていてまるで参考書をみているような本になっています。
●バーミヤンの仏教遺跡の破壊
タリバン政権と東京藝術大学との関係は?
●高松塚古墳壁画《飛鳥美人》の再生
日本の考古学史上で大発見といわれた壁画の劣化による消失を防ぐ
●巨匠マネとドガの絵画をめぐるいざこざ
マネが一部を切り裂いてしまったドガの作品は?
本で取り上げている消えた美術品は盗まれた西洋絵画だけではありません。いろいろな視点から消えた美術を楽しめます。
茶箱
消えた絵画は盗まれたものだけではない!
『消えた名画』
盗まれたフェルメール
盗まれたダ・ヴィンチ
消えた絵画といえばこの二人の絵画は欠かせません。
消えた絵画は2つに分類されています。
①現在も行方不明のままの名画
②戻ってきた名画
分かれているのでわかりやすいです。
絵画窃盗事件1件ごとに詳細に描かれた事件簿を読むのも楽しいです。
それにしても戻ってきた絵画の発見状況がびっくりなことが多くて、絵画ミステリーって本当におもしろいなと思ってしまいます。
茶箱
戻ってきた絵画と消えたままの絵画がわかりやすい。
『消えたフェルメール』
なんといっても絵画ミステリーの主役はフェルメールともいえるのではないでしょうか。
現存している絵画は30数枚しかないフェルメール作品のうち、消えてしまった経験のある絵画はなんと4枚。そのうち1枚《合奏》はまだ見つかっていません。
消えたフェルメール作品4作品はカラーでみられます。うち現在は3作品が戻ってきています。
フェルメールの《合奏》を私たちは永遠に見ることができないのでしょうか?
茶箱
貴重なだけに窃盗のターゲットになる確率も高いフェルメール作品の魅力に迫っています。
茶箱
絵画ミステリーツアーを楽しんでもらえる、消えた絵画の謎に迫る本4冊を紹介しました。
もう見られないかもしれない絵画たち。
これから先もしかしたらひょっこり戻ってくるかもしれないという希望を私たちはもち続けていたいですね。