2021年4月17日更新
茶箱
「ぜひその勇気を見習いたい!」
かっこいいネズミが活躍する大冒険シリーズの絵本3冊を紹介します。
トーベン・クールマン かっこいいネズミの大冒険シリーズ絵本3冊
絵本の著者はトーベン・クールマン
1982年ドイツ生まれの男性。
デビュー作が『リンドバーグ』、この絵本は第8回MOE絵本屋さん大賞第3位入賞している。
好奇心旺盛なネズミの勇気ある大冒険は、大人も子どもも楽しめます。
3冊とも大型の絵本(サイズは28.5 x 22センチ)なので迫力満点。
1ページ1ページが絵画作品をみているような絵本。
描かれた絵の細かな描写は見どころたっぷりで見飽きません。さらにぺージごとに視点が変わり、絵なのに動き躍動感すら感じます。
現代社会でもまだまだ分からないことの多い空も海も宇宙も、私たちが実際に体験したことのない空も海も宇宙もおもいっきり楽しめます。
主人公のネズミはとてもかわいらしいのですが、意志の強そうな性格も体からにじみ出ています。
3作がちらりとリンクしていているのも見逃せませんよ。
子ども向きというよりも大人向けの絵本です。
「リンドバーグ 空飛ぶネズミの大冒険」
2015年販売
1作目の作品は、MOE絵本屋さん大賞3位にもなった大人気の絵本
ハンブルクに住む小ネズミは図書館に忍び込んで人間の書いた本を読むのが大好きだった。
ある日仲間からはぐれてしまう小ネズミ。
彼は仲間がいるニューヨークをめざして空を飛ぶ決心をする。
大西洋を横断してニューヨークへ渡るための小ネズミの飛行機作りがはじまる!仲間に無事に会えるのか。
「アームストロング 宙飛ぶネズミの大冒険」
2017年販売
絵本『リンドバーグ』から2年、こんどは別の小さなネズミが宇宙へ飛ぶ。
夜ごと天体望遠鏡をのぞく小ネズミは月は地球をまわる衛星だと発見するが、仲間をそれを信じてくれない。
今度はニューヨークから月面へ向かう冒険へ!
月面着陸は成功するのだろうか。
「エジソン ネズミの海底大冒険」
2019年販売
ネズミの冒険シリーズ第3弾!
先祖が遺した宝をさがしをする子ネズミのピートとネズミ大学の教授は、宝のありかは大西洋の海にしずんだ船のなかだと発見。
2ひきのネズミの海底までの冒険が始まるぞ!
ネズミを見習おう
「ネズミの大冒険シリーズ」3冊の絵本に出てくるネズミはどのネズミも共通の性格を持っています。
● 勉強熱心さ
● 好奇心の旺盛さ
● 想像力の豊かさ
● ヒラメキ
● 自分を信じる心
● 諦めずに何度も挑戦心
● 恐れを乗り越える冒険心
どれもが現在社会を生き抜く中で、私たちにも強く求められるもの。
小さなネズミだって頑張っている、私だってできるとネズミを見習いたくなります。
もしうまくいかなかった落ち込む1日があっても、この絵本を開けばネズミの強い生き方に励まされます。
本のタイトルに関連する冒険家たち
①チャールズ・オーガスタス・リンドバーグ(1902-1974)
アメリカの飛行家、1927年に「スピリット・オブ・セントルイス」と名付けたプロペラ機でニューヨーク・パリ間を飛んだ。
25歳で大西洋単独無着陸飛行に成功
②ニール・オールデン・アームストロング(1930-2012)
アメリカの宇宙飛行士。
1969年アポロ11号で人類で初めて月に着陸し月に降り立った。
③トーマス・アルバ・エジソン(1847-1931)
アメリカの発明家、起業家。
電話機、蓄音機、電球、発電機を発明(改良発明)し、商品化をした。
茶箱
リンドバーグ、アームストロング、エジソンも絵本のネズミと同じようにいろいろなことを学び、失敗を何度も繰り返しながら、冒険心や想像力をもって歴史に残る偉業を成し遂げたんですよね。
歴史のなかでだれもがやったことのないことに取り組むこと、想像を絶するような世界へ飛び込むことはどれだけ恐ろしいことなんでしょうか、それを想像することすら難しい。
そのなかで自分の力を信じて、物事を達成できることを信じて、進んでいく彼らのパワーと勇気に感動し尊敬をします。
人間よりもネズミが先に偉業を成し遂げている?
トーマスさんの描くこの本3冊では、小さなネズミが人間よりも先に偉業を達成しているという驚きの内容になっています。
茶箱
人間よりもはるかに小さく力も弱いネズミが主人公で大活躍することも、この「ネズミの大冒険シリーズ」の大きな魅力のひとつです。
ネズミと人の冒険歴史(トーベンさん「ネズミの大冒険シリーズ」にて)
1912年 空飛ぶネズミ、大西洋横断飛行に成功
1927年 リンドバーグ、大西洋横断飛行に成功
1955年 宙飛ぶネズミ、月面着陸成功
1958年 アメリカにNASA設立
19??年 2ひきのネズミ、大西洋海底への大冒険
1969年 アポロ11号月面着陸 人類が初めて月に降り立つ
茶箱
大人になると目の前のこまごましたことをこなしていくことだけで満足してしまう毎日なのよね
「ネズミの大冒険シリーズ」3冊は「子どものころ夢見たことって何だったかな~」と思いながら、現実から離れて想像の世界を楽しめたわ
なにかヒラメキが生まれそうだわ