2021年4月2日更新
● 日本の文豪が大集合
● 文豪の人間らしさが見える
● 文豪たちの恋愛模様がすごい
『「文豪」がよくわかる本』
文:福田和也(監修) / 宝島社
発売日 :2016/4
本はオールカラー
明治時代から戦前の昭和まで50人もの文豪が大集合
坪内逍遥から三島由紀夫まで
樋口一葉、与謝野晶子、岡本かの子、林芙美子、幸田文といった女性作家も取り上げられています。
作家ひとりひとりメモ
●プロフィール
●恋愛観
●趣味・特技
●出身地
●文学傾向
●人生年表
●あらすじで読む代表作
●めぐる人々の関係図
本では文豪たちはイラストで紹介されていて、この文豪イラストは作家がもっとも魅力的であったと思われる時代を想定して描かれているそうです。
文豪も”にんげんだもの”
文豪ひとりひとり、文豪としても知ることができるし、ただ一人の人間としても知ることができます。
お金にだらしなかったり、お酒におぼれていたり、女性関係がだらだらだったり、ダメダメな部分を知ることができるのもおもしろいんです。
どんなにすごい小説を書こうとも、文豪だってにんげんだもの(笑)
文豪たちの恋愛がすごい
とにかく驚くのが文豪たちの恋愛関係。
純粋な恋愛にどっぷりはまったり、文豪友達の奥さんといい仲♡になったり、何人もの女性と付き合っていたり、簡単に女性を捨てたり、男性も捨てられたり。
あれやこれやと恋愛がくりひろげられていました。
もう毎日のワイドショー、週刊誌のトップニュースになるようなことばかり(笑)
現代を生きる私たちには、ただただ驚きなのですが。
案外、この時代の恋愛観ってこんな風に自由だったのかもしれないですね(笑)
当時の社会の雰囲気も伝わってきます。
文豪イラストが作家がもっとも魅力的であった頃を描かれているので、本に書かれている色っぽい恋愛模様もなんだかドラマのように素敵に思えてきます。
これが教科書でみるヨボヨボの老いた時代の作家だったりしたら、「本当かいな」と大きくつっこみをいれたくなりますから(笑)
文豪びっくり恋愛エピソード紹介
一番びっくり(笑えた)岡本かの子の恋愛遍歴の一部
痔の手術で入院した際に知り合った外科医・新田亀三と恋に落ち
え~~、痔の手術で(笑)
痔の手術って女性なら隠したくなるちょっと恥ずかしいイメージがあるけれど。そんなときすら、恋愛に陥るなんて。
しかもこのとき、かの子は夫も別の愛人もいるのに。
衝撃でもあり笑えました。
*岡本かの子さんは芸術家岡本太郎さんのお母さんでもあります。
まとめ
本を読むのは好きだけれども、文豪たちの作品ってなんだか馴染みがないと思っている私。
名前は知っているけれど、作品は知らないなという文豪がほとんどだったのですが、おもしろく読むことができました。
国語の教科書でしか出会ったことのない文豪たちがほとんどだったのですが、今や文豪たちが芸能人のように思えてきています(笑)
一気に文豪たちに興味がわいてきました。
私のように文豪の本は敷居が高いな~と思っている人にもおすすめ
それぞれの文豪たちの代表作のあらすじだけを読むこともできるのもありがたいです。
文豪辞典として一家に一冊おすすめします!