もてる男イメージの森鴎外
学生時代に習った森鴎外の代表作『舞姫』を読んだときに、森鴎外って海外でも女性にもてる男だったのか~とちょっと尊敬していました(笑)。
私には、それぐらいしか森鴎外へのイメージはないのですが。
森鴎外の記念館が人気散歩エリア、東京下町の谷根千にあるということで行ってみました。
▼谷根千エリアでクッキーをお土産に買いまくってみた記事はこちらこらどうぞ。
東京下町の谷根千散歩 お土産にクッキーを買いまくる散歩旅 - かわいいを探せ!
森鴎外の記念館 文京区立森鴎外記念館(東京千駄木)
東京下町の住宅街の街並みに突然と現れるコンクリートつくりのおしゃれな建物。
これが森鴎外記念館です。
記念館は、鴎外の鴎外が住んでいた旧居「観潮楼」の跡地に建てられています。
森鴎外生誕150年を記念して2012(平成24)年に森鴎外記念館が開館しました。
鴎外は1892(明治25)年30歳から亡くなる1922(大正11)年まで文京区千駄木に住んでいました。
旧居「観潮楼」は火災、戦災により現存しませんが、ここには、旧正門の礎石、敷石、大イチョウ、などは現在も残っています。
東京都指定旧跡「森鴎外遺跡」として文化財保護の対象となっています。
フロアー紹介
建物は3階建てになっています。
主に原稿・書簡・遺品等の鴎外資料のほか、文京区にゆかりのある文学作品や文学者に関する資料を収集しています。
1階 ショップ・カフェ・庭園
入り口を入ってすぐにオリジナルグッズ、鴎外の著作や関連資料、展覧会の図録などを販売しています。
鴎外の横顔のレリーフもあります。(生首が浮いているみたいで、ちょっと怖い)
1階の奥に進むと、カフェがあります(チケットなしで自由に入れます)。
*モリキネカフェについてはさらに詳しく紹介しますよ。
カフェからはこじんまりとした緑の庭園を眺めることができます。
庭園には出ることもできるので、史跡のみどころ(「三人冗語の石」「大イチョウ」「観潮楼址の碑」)も見つけることができます。
地下1階 展示室(入場料必要)
地下1階では、通常展・特別展・コレクション展が開かれています。
常設展
生まれ故郷の津和野時代から晩年までの鴎外の生涯を写真、直筆原稿、書簡などでたどります。
陸軍軍医でもあり小説家でもあった鴎外の人生を知ることができます。
特別展・コレクション展
年2回ずつ開催。鴎外と他の文人との交流などを中心に紹介されます。
2階 図書室・講座室(入場無料)
鴎外作品や関連図書は当日の閲覧か可能になっています。
モリキネ カフェ
1階フロアーの奥には、カフェがあります。
ここは地下の展示室のチケットが無くても利用できますよ。
カフェの壁には鴎外の写真がたくさん飾られています。
たっぷりフルーツのコンポートも添えられた本格なアップルパイ。
絶品でした
お土産におすすめなのが猫クッキー。
3枚入っていて200円でした。
不思議なことに「吾輩は猫である」クッキーです。
あれ??鴎外記念館なのに(笑)。かわいいから許します。
特別展
鴎外記念館では通常展のほかに特別展かコレクション展を展示しています。
今回うかがったときは特別展『一葉、晶子、らいてうー鴎外と女性文学者たち』が開催中でした。
☝特別展『一葉、晶子、らいてうー鴎外と女性文学者たち』パンフレット
ご心配なく。
もてる男鴎外でも、鴎外がこの3人の女性文学者と恋愛関係にあったとかいう話ではありません(笑)。
森鴎外のこどもたち
森鴎外の娘、森茉莉も有名な作家になっています。彼女の作品には、父鴎外との思い出がたくさん書かれています。
ちなみに森鴎外の子どもはみんな明治期とは思えない素敵な名前がついています。
ドイツ留学中に、本名の林林太郎をきちんと発音されなかったことがコンプレックスになったため、特に独仏語で発音しやすい名前を選んだといいます。
読めます?
於菟(おと)
不律(ふりつ)
茉莉(まり)
杏奴(あんぬ)
さらに孫も珍しい名前がつけられています。
真幸(まくす)⇒鴎外自身の命名
富(とむ)⇒鴎外自身の命名
礼於(れお)
樊須(はんす)
【参考:『「文豪」がよくわかる本』より】
文京区立森鴎外記念館 基本情報
●観覧料(通常展)
一般300円
特別展は展示により金額が違う
1階のショップとカフェ、2階の図書室は無料でご利用可能
●場所
千駄木駅1番出口 徒歩 約5分
▼▼文京区立鴎外記念館のホームページはこちら
森鴎外を知るのに参考になった本『「文豪」がよくわかる本』
森鴎外などの文豪たちの秘密を発見できる本。
文豪といえども人間なんだとクスっと笑ってしまう逸話もたくさんあります。
明治・大正・昭和の文豪たち50人の人生を一気に読むことができます。教科書には載っていないあれやこれやの話題がたっぷり載っています。
まとめ
森鴎外って学生時代に教科書でしか見たことないという人にもおすすめの文学館です。
医者でもあり文学者でもあった森鴎外のすごい人生に驚いた後、カフェでのんびりするのも楽しかったです。
東京下町の谷根千エリアに散歩に来たら、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
本文:【参考:「文京区立森鴎外記念館」パンフレットより】