映画『マイ・ブックショップ』
気になっていた映画『マイ・ブックショップ』をようやく見に行きました。
評判通りにとても素敵な映画でした。
本が好きな人
新しいことに挑戦する勇気がほしいと思ったとき
イギリス文化に興味ありの人
あらすじ
1950年代後半のイギリスが舞台。
夫と死別した女性が念願だった本屋さんブックショップを開店させた女主人フローレンス。
小さな町の中に一軒だけの本屋さんにはいろいろな問題がふりかかります。
彼女は勇気をもってひとつひとつの問題に立ち向かうのですが。
基本情報
制作年:2017年
制作国:スペイン(イギリスじゃないんだと驚き。会話は英語でした)
原題:La libreria
原作本あり『ブックショップ』
【著者】ベネロピ・フィッツジェラルド(著)、山本やよい(訳)
【出版社】ハーパーコリンズ・ ジャパン
映画には原作本があります。
『ブックショップ』
イギリスの文学賞ブッカー賞を受賞していますよ。
『マイ・ブックショップ』みどころはココ
ファッション
それぞれの人が個性を生かした素敵なファッションで登場します。
主人公の本屋の女主人フローレンスは襟付きの服がお気に入り
町の有力者バイオレットのゴージャスなドレス
引きこもり老人ブランディッシュさんのパリッとしたイギリス紳士らしいスーツ姿
フローレンスが気になって仕方ないランスはアービールックスがお似合い
ランスの彼女は黄色が似合う若々しいファッション
お手伝いの少女クリスティンはかわいいピンクの手作りカーディガン
だれもかれもが自分らしいファッションを楽しんでいます。
室内インテリア・食器
ベッドカバーや部屋の壁紙など素敵なインテリアも映画の注目ポイントです。
特に私が気になったのはフローレンスとクリスティンのお茶タイムの時のお茶セット。かわいいポットカバー、イギリスぽい花柄のティーカップ、中国の漆塗のお盆に釘付けになりました。
自然風景
海があり、森があり、イギリスらしい雨があり。
どんよりした空気感、ふきつける風、うらさびしい海岸、みどりあふれる森などたっぷりの自然があふれています。
美しい本たち
フローレンスの本屋さんに並ぶ美しい装丁の本たち。
うっとりします。
本好きは孤独ではない
いつも本を一人で読むイコール孤独と思われることも多いのですが、決してそうではないことを教えてくれますよ。
映画『マイ・ブックショップ』に登場する本
本屋さんが舞台の映画なのでたくさんの本がでてきます。
私は読んだことのない本ばっかりで、映画を見ながら「どんな本なんだろう?読んでみたいな~」とずっと考えてしまいました(笑)。
映画に出てきた本で私が気になった本を紹介しておきます。どんな本か知っておくとさらに映画が楽しめる(集中できる)と思います。
どんな場面で登場するのかは映画を見てのお楽しみです。
『ジャマイカの烈風』
ジャマイカの農園から故国イギリスへと船出した子供たちを待ち受けていたのは、海賊船の襲来だった。その日から海の男たちと子供たちの奇妙な船上生活が始まる。突発した殺人事件をめぐって、無邪気な幼い心がもたらした恐るべき結末とは―。人間についての真実を天啓のように示した、『蠅の王』にも通ずる伝説的古典。
【Amazon「BOOK」データベースより引用】
『タンポポのお酒』
1957年に発表されたレイ・ブラッドベリの半自伝的ファンタジー小説
1928年のアメリカ合衆国イリノイ州の架空の小さな町「グリーン・タウン」を舞台にとし、少年ダグラスの12歳のひと夏を描いている
【Wikipediaより引用】
『ロリーター』
1955年に刊行されたロシア生まれのアメリカ合衆国の作家ウラジーミル・ナボコフの小説。
中年の大学教授ハンバートが幼い頃に死別した恋人に似た12歳のロリータを見出したところから事件は始まる。
【参考:「ロリーター」Wikipedia】
『華氏451度』
レイ・ブラッドベリによって1953年に書かれたSF小説。
本の所持や読書が禁じられた、架空の社会における人間模様を描いた作品。
題名は(本の素材である)紙が燃え始める温度(華氏451度≒摂氏233度)を意味している。
【Wikipediaより引用】
まとめ
映画『マイ・ブックショップ』は映像だけでも十分に楽しめる映画でした。
念願の本屋さん経営は決して楽しいだけではなかったのですが、あらゆる時でも彼女が勇気をもって凛とした対応をしていたことが印象的でした。
彼女の勇気はまわりの人にも伝染していきます。
何か行動を起こさないと、何も始まらないんだなということも強く感じる映画でした。
映画『マイ・ブックショップ』
紹介した本リスト