『何度でも食べたい。あんこの本』
姜尚美 著 / 文藝春秋
発売日 :2018/3/9
「和菓子好きな人」「あんこを知りつくしたい人」「外国人との会話ネタに困っている人」におすすめしたいのが、本『何度でも食べたい。あんこの本』です。
あんこのあれこれ
『何度でも食べたい。あんこの本』
あんこの起源って知っている?
日本中のあんこ職人に会って、あんこを食べつくす旅
あんこの起源、あんこの東西問題、あんこを書いた作家たち
などなど
あんこのあれこれの話しも興味深い
「最近あんこ食べた?」
目指せ!あんこ博士
「あんこ」と聞いて、何を思い浮かべますか?
こっくり、どっしりした赤黒い塊で、あま~~い砂糖たっぷりのものというネガティブなイメージで苦手な人もいるし、さらさらなあっさりしたかわいい和菓子に欠かせない、ヘルシーなものといったポジティブに感じている人もいるはずです。
どちらのイメージに対しても「ああ、あんこってそうだよね」と、中立的な立場の人もいるだろうし。
どんなイメージももっていても、好きでも苦手でも、ぜひぜひ手にとって読んでほしいのが『何度でも食べたい。あんこの本』なんです。
作者の姜さんも実はあんこが苦手だったそうですよ!!ある日京都のお店の上生菓子に出会って、あんこに目覚めたそうです。
前編は、作者の姜さんが日本中を旅して36軒ものあんこ職人のもとを訪ね、あんこを食する、あんこの旅。
東京や京都だけでなく、岩手や福井、滋賀、徳島などにも訪れています。
旅の写真はオールカラーになっていて、おいしそうなあんこを見るだけでも楽しめますし、姜さんの書く文章からは、職人さんのあんこへの情熱もふつふつと感じます。
日本中には、あんこを愛してやまないあんこ職人さんがこんなにも存在するんだと感激します。
あんこのお菓子の中には、職人さんたちの熱い想いがたっぷりつまっているんですね。
後半は「あんこの栞」となっていて、あんこのあれこれを調べたあんこ辞典のようなものになっています。
知らなかったあんこの事実がたくさん暴かれます。
これを読むだけで、あなたもあんこ博士になれます(笑)。
次にあんこを食べるときには、あんこを見る目が変わっているはずです。
さらに文庫本には、付録として作者の姜尚美さんの「続・あんこへの道」といった『あんこの本』単行本が発刊された後の約7年半分の日記がついています。
『あんこの本』単行本が発刊された後も続いている、姜さんのあんこを発見しつづける旅をさらに楽しめます。
なんと日本を飛び出して東アジアへも進出、さらにパワーアップしています。
私もそうなんですが、人の日記を読むのが好きな人には、たまらない特典です(笑)。
海外の人と接することが多い人にもぜひぜひ読んでほしい『何度でも食べたい。あんこの本』 。
日本の和菓子に興味のある外国人は多いので、話のネタにもってこいですよ。
まとめ
本『何度でも食べたい。あんこの本』を読み終わったら和菓子(あんこ)が食べたくなります。
日本が誇る和菓子に欠かせないあんこ。
わりと謎の多いあんこ。
あんこを知りつくしたいなら『何度でも食べたい。あんこの本』を読んでみてくださいね。