2021年4月20日更新
茶箱
和菓子と歴史が好きな人に読んで驚いてほしい本があるのよ
歴史を和菓子の視点から読み解くことのできるおもしろい本を紹介します。
『和菓子を愛した人たち』
虎屋文庫 著
山川出版社
*虎屋文庫は老舗和菓子屋「虎屋」の菓子資料室です。
『和菓子を愛した人たち』
え~!あの人も和菓子好きなんだ♡
和菓子がつなぐ思い出
和菓子が歴史をかえたのかも
和菓子を通して歴史上の人物100人の意外な面がみえてくる
「和菓子って奥深いわ」
歴史上の偉人も和菓子好きだった
歴史上の人物100人も登場
歴史の教科書でみる偉人たちは貴族だったり、天皇だったり、革命家だったり、芸術家だったりと普通の自分とはまったく縁どおい人たち。
とっても遠い存在に感じていた人たちがこの本を読むと
「え~~!この人も和菓子好きなんだ」
と人間らしく見えてきます。
和菓子好き偉人に会ったら「私もこの和菓子好きなんですよ。気が合いますね。」と会話までしたくなります。
あなたと好みの合う人はだれでしょうか?
歴史のワンシーンに登場する和菓子
驚いたことに和菓子は歴史のターニングポイントにも登場しています。
1853年ペリーが黒船4隻を率いて日本に開国を求めるために来航、翌年には日米和親条約が結ばれます。
この話は歴史の授業で習う内容ですが。
この条約締結の前に行なわれた饗宴の献立に和菓子が登場したという内容は教科書にはでてきませんよね。
また1856年に初代米国総領事として下田に赴任したハリスも贈り物として和菓子を受け取っていたそうですよ。
歴史の中では日本を知ってもらうため、日本の代表的なものとして和菓子が大活躍したんですね。
思い出の和菓子
和菓子を親子の思い出としているのは森鴎外の娘森茉莉です。
和菓子が親子の温かな思い出として心に残り続ける気持ちに共感しました。
本のみどころ
●本はオールカラー
カラーでみるさまざまな和菓子たちの、美しさやかわいらしさ、繊細さ、色鮮やかさにときめきくことまちがいなし。
●100人の偉人たちがひとりひとり語られるので本は細切れに読むことができます。
●出版は山川出版社
おもしろいなと感じたのは『和菓子を愛した人たち』の出版社が歴史の教科書を作っているので有名な山川出版社であること!
山川出版社、大学受験のときにお世話になった人も多いはずです。
本『和菓子を愛した人たち』には、和菓子の歴史年表もついています。
この年表は、政治と社会の出来事と和菓子関係の話が同じひとつの年表で見ることができる優れもの!!
さすが山川出版社
ちかいうちに歴史の参考書として学生に教科書と一緒に配られるかもしれません(笑)
まとめ
本『和菓子を愛した人たち』いかがでしたか。
歴史をちがった視点から見るのは大事なことだな~と思います。
歴史上の人物が和菓子好きって意外でおもしろかったですよ。