『邸宅美術館の誘惑』
【著者】 朽木ゆり子
【出版社】 集英社
美術館巡りが好きな人
自宅に絵画を飾ることを夢見る人
におすすめの本です。
ステキな邸宅美術館にうっとり
『邸宅美術館の誘惑』
ようこそ
あのフェルメール作品を3枚も所有するフリック・コレクションなどなど
ご主人(コレクター)が好きな作品を収集し、
好きなように飾っているのが邸宅美術館の大きな魅力。
邸宅にお邪魔するような気分でアートを楽しめる素敵な体験を味わえる一冊。
「感動する素敵さ」
自宅にステキな絵画を飾れたら
もし自分の家が大邸宅で、大きな玄関ホールや大きなリビング、大きな食堂やベッドルーム、図書室、そしてたくさんのゲストルームがあるとしたら。
あの部屋にはこの絵を飾って、この部屋にはあの絵を飾って。
と夢見たことはありませんか?
そんな夢を現実に叶えた人々の邸宅、15館の邸宅美術館が紹介されているのがこの本です。
15館の邸宅美術館はアメリカとヨーロッパのもので、簡単に見に行くことはできないのですが、この本を読んで、いつかは行きたいと思う気持ちを募らせたり、行った気分になったりすることができます。
信じられないかもしれませんが、これらの邸宅では、世界の名画を描いた巨匠たち、フェルメールやラファエロ、ブリューゲル、ベラスケス、ルノワール、ゴーギャン、ドガなどなどの作品が見られるんです。
自分の家に、巨匠たちの作品が??と、ちょっと想像のつかない世界ですよね(笑)
さらに、すばらしい絵画や彫刻といった作品が飾ってある邸宅そのものの建築、家具なども美術作品の一部になっていているのも素敵です。
玄関から「おじゃまします」と入って、部屋をめぐりながら、部屋に置かれたソファーに座ったり、階段をのぼりながら、庭に出てみたりして、螺旋階段を登ったりして、窓から入る光を感じながら、あちこちに飾られた作品を見る。
なんてすばらしいんでしょう!!
メガ美術館のような大きな壁に囲まれた箱のような空間で、今まで見てきた作品たちとは、まったく違ったものに見えます。
この本の中では、その邸宅美術館ごとの特徴や、作品を集め始めた経緯など、コレクターさんについてもきちんと書かれているので、コレクターさんの趣味や、なぜそこにその作品があるのかを考えるのかも楽しいです。
まとめ
本『邸宅美術館の誘惑』夢のような世界が広がっていました。
好みの美術品に囲まれるという夢のような空間を体験したい人、ぜひ読んでみてくださいね。