2021年4月14日更新
茶箱
陶芸・民藝に興味のある
人生がマンネリだと感じている
中学受験で出題された本を読んでみたい
そんな人におすすめしたい小説があります
原田マハ『リーチ先生』
小説の主人公、バーナード・リーチは実在の人です。
物語はタイトルどおりイギリス人の陶芸家バーナード・リーチを先生と仰ぐ若き陶芸家(の卵)亀ちゃんを中心に語られた作品になっています。
私的には「亀ちゃんの青春日記」のような感じです。
亀ちゃんとリーチ先生は、師弟関係でもあり兄弟のような関係。愛情があふれていて、読み手の私たちをほのぼのさせてくれます。
上野(東京)、我孫子(千葉県)、イギリスと、リーチ先生の陶芸活動とともに舞台も移っていきます。
物語を飽きさせません!
【中学受験】中学入試問題に出題あり
『リーチ先生』は中学入試で出題されました。
2018年田園調布中学校(1回目)
2019年光塩女子中等科(2回目)
2020年立教新座中学校
豪華な登場人物も魅力
小説には、明治時代の著名な芸術家が出てきます。
柳宗悦、富本憲吉、濱田庄司、河井寛次郎、志賀直哉、岸田劉生、武者小路実篤といった人たちがリアルに感じられました。
当時の若い芸術家たちのあふれる活気がみえるのも、おもしろかったです。
写真3枚は千葉県の「我孫子駅前」にある石碑です。
彼らが原田マハさんの小説『リーチ先生』に登場する「白樺派」の面々
登場人物のみんなが揃っている写真を見ながら小説を読んでいると、物語に自分も入り込んでしまいますよ。
自分に自信を!
「個性的」
「誰にも似ていない、ということだよ。そして、自分自身の表現に自信を持つことだ。そうだな、言い換えるなら、誰にも似ていないことにこそ、誇りをもつということだ。」
ヨーロッパの印象派のモネの絵を見ながら、明治時代の芸術家の仲間「白樺派」が集まって、新しいこれからの芸術について語りあう場面ででてくる言葉です。
「個性」とは何としても見つけようとするものではないと思うのです。
なんでも試してみて、自分という表現を身につけていくことが「個性」につながり、それが積み重なってその人の「個性」つまりは「人生」になっていくと感じます。
まとめ
誰もが生きているなかで、さまざまな人やモノ、考え方と出会います。
それが人生や考え方を変えてしまうことがあります。
私にもきっと、これから新しく出会うだろう人やモノ、考え方があると思うのです。
それをおもしろく感じ、それに順応できる自分でありたいです。
人との出会いを大切に!