タイトル:「マイ・インターン」
採点(お気に入り度)
45点(50点満点中)
感想
40歳も離れたインターン、ベン(ロバート・デニーロ)とジュールズ(アン・ハサウェイ)の職場の仕事仲間をを超えた二人の絆が、うらましく感じます。きっと会社員の人なら多くの人がそう感じるのではないかな~と思います。
なんだかんだいっても、会社社会のたいへんさは人間関係だからです。
ベンのような気が付いて優しい、上司・同僚・後輩がいたらいいな~とも思うのですが・・・。
ただ、こんな人が職場にいたらいいな~と思うだけでは出会えないんです。自分もジュールズのように真剣に仕事に取り組まなくてはならないんです。
ベンがジュールズの仕事熱心さに尊敬をしているから、ベンが男性社会で生きるジュールズのたいへんさを知っているから、ジュールズの行動がベンのような人を引き付けるんだと思うのです。
一方で、弱さもみせられるのがジュールズの良さでもあります。ベンにとってみれば、どこか子どものようなかわいらしさがあるジュールズもいるんだろうなというシーンもたくさんあります。ジュールズは完ぺきな女性として描かれてないことがこの映画のおもしろさなんです。
ベンが若い仕事仲間と仲良くなっていくのもおもしろいです。お互いに世代を超えて、新しいことを吸収しあえるのも、仕事場のメリットです。
仕事場という場所は、両親や身近な人以外の人生の先輩に出会うチャンスです。これからも楽しんでみようと思います。今や、後輩から学ぶことも多い年齢にもなってきましたが(笑)
仕事で疲れた時にのんびり見ていても、ジュールズ(アン・ハサウェイ)の素敵な服、素敵なお家、インテリアを見ているだけでも楽しいです。
明日も仕事がんばろうと思える作品です。
気になったフレーズ
「クラッシックは不滅だから」
ベンが若い同僚に長く使っていたブリーフケースがかっこいいと言われたときのセリフ。
新しいものももちろん重要なんだけれども、長年受け継がれてきたものの良さにも気づいていきたいです。あ~でも、古臭いものとの区別は必要!!
「私と一緒のお墓に入ればいい。スペースならあります。」
浮気している夫についてジュールズがベンに相談するシーンです。ジュールズが離婚する勇気がない理由に、「一人でお墓に入ることが怖い。墓地の独身者用のスペースに葬られるの」というセリフに対してベンが言うセリフです。
子どもがいない私にとってみればお墓の問題ってよく考えることなので、心に”ずっしり”きました。こんな風にあっさり言ってくれると、現実には無理なことでも「安心さ」がただただ嬉しいですよね。
おススメしたい人・おススメシチュエーション
☑新しく会社で働きはじめた人へ。
☑会社と家族の両立で悩んだ時に。
☑おしゃれな映画を楽しみたい時に。
茶箱のおススメポイント
①プラダを着た悪魔で上司に振り回されたアン・ハサウェイの成長映画のようなこと。
②仕事で成功した女性の、さまざまな弱さが見えること。
③年齢的に大人も若い人から、若い人も先輩から、世代を超えて新しいことを学び受け入れてみる楽しさがあるということ。
基本情報
制作年:2015年
制作国:アメリカ
原題:The Intern